起業直後でも持てる法人用クレジットカードは?
2016/09/15
面倒業務の代表格・経理
合同会社に限らずですが、一人で会社を経営していて面倒だと感じることのひとつが経理関係業務だというのは異論はないでしょう。
とても大事な業務であることはわかるのですが、それ自体は本業ではなく、売上を上げるような仕事でもないので、モチベーションもあがりません。
ましてや、支払い関係の業務は口座残高を減らしていくことになりますからね。
取り引きがうまくいって気持ち良く払えるという状態になれば理想的ですが。
そんな複雑な気持ちを抱きながら進める業務は、できれば簡単に終わらせたいですよね。
特に支払い関係は請求書の内容を確認して、時間を気にして振り込んで、それを会計ソフトに入力して、、、といったこともできるだけ楽にやり過ごしたいところです。
経理業務の軽減に法人用クレジットカード
そこで、できれば持っておきたいのが法人用のクレジットカード。
発行する会社によって、ビジネスカード、法人カード、コーポレートカードなどさまざまな呼び方がありますが、意味は同じで、法人向けに発行されたクレジットカードです。
個人でクレジットカードを持っている方は多いと思いますが、そちらを会社経費の支払いとして使ってしまうと、あとの処理が面倒です。
できれば、会社用に1枚作っておきたいですね。
amazonで必要なものを購入したり、何かを仕入れるときに便利です。
ちなみに、当社はWeb関連の支払いが多いので、サーバー代やドメイン代などはクレジットカード払いにしています。便利です、はい。
クレジットカードがあると便利なのはわかった。
でもここでひとつの問題が。
設立してそれほど経っておらず、たいした実績のない会社でも持つことができるのか?
個人で発行するにも審査があるが、信用もできあがってない会社に発行してもらえるのか?
そんな心配をクリアできるような情報をお伝えしたいと思います。
法人用クレジットカードのメリット・デメリット
まずは法人用クレジットカードを持つことによるメリット・デメリットを整理してみたいと思います。
デメリットのほうが大きくて、実は持たなくてもいいかも、という方もいるかもしれませんね。
法人用クレジットカードのメリット
経費の支払いに使える
ほとんどの個人用クレジットカードは、会社経費の支払いなどに利用することができず、利用した場合は規約違反となり、場合によっては利用停止措置を受けてしまう場合もあります。
でも、法人クレジットカードであればビジネスで使うことを前提に作られているため、何の問題もなく経費の支払いに利用することができます。
経費の計上漏れが少なくなる
カード明細で支払った分を簡単に確認できるため、経費の計上漏れの可能性が減少します。
経費精算の効率化
現金での支払いや個人による立て替えが不要となり、面倒な経費精算が効率化されます。
経営管理の効率化
支払い関係を法人用クレジットカードに一本化することで、事業にかかるお金の流れを把握しやすくなります。
法人と個人の区分が明確になる
個人用のクレジットカードを使ってしまうと、個人の支払いと法人の支払いが一緒に請求されるため混ざっていしまいますが、法人用のクレジットカードを持つことで、法人用の経費を明確に区別することができます。
コスト削減
カード決済をすることで、銀行振込にかかる手数料や手間が省かれ、コスト削減につながります。
キャッシュフローが良くなる
法人用クレジットカードで支払いをした場合、口座から引き落としがあるまでに、数十日のタイムラグが生じることがあります。
そのため、キャッシュフローが良くなり、資金繰りへの影響度が軽減されます。
創業間もない会社にとってはとても大きなメリットではないでしょうか。
支払い履歴を電子データで残すことができる
支払い履歴がすべて電子データ化されるため、確認が非常に楽になることはもちろんですが、クラウド会計ソフトを利用している場合は、それと連動させることができるため、経理処理が非常に楽になります。
ポイントやマイルが貯められる
カード会社によってはポイントやマイルなどを貯めることができます。
カードの附帯サービスを使える
カードに空港ラウンジの利用や保険等の附帯サービスが付いている場合は、それらを利用することができます。
法人用クレジットカードのデメリット
審査が厳しい
法人用クレジットカードは事業資金に利用することが前提であるため、クレジットカード会社からしてみると、個人用クレジットカードに比べて貸し倒れリスクが高くなります。そのため、その分審査が厳しくなる傾向があります。
選択肢が少ない
個人用クレジットカードに比べて法人用クレジットカードを発行している会社が少ないため、限られた中から選択することになります。
年会費がかかる
カード会社によって異なりますが、ほとんどの法人用クレジットカードには数千円から数万円の年会費がかかります。
しかし、上記メリットをを考えると、十分ペイできる金額ではないでしょうか。
ポイント還元率が低い
メリットのところでポイントがつく点を挙げましたが、還元率については個人向けクレジットカードよりも低くなります。
キャッシング枠がない
個人向けクレジットカードとは異なり、法人向けクレジットカードではキャッシング枠がりません。
審査の種類
上記でメリット・デメリットをいくつか挙げましたが、デメリットに関しては1点を除いて、あまり気にならないものではないでしょうか。
気になるのはその1点、「審査」。ここが一番の問題ですよね。
法人用クレジットカードの審査は、主に以下の2種類に分かれます。
・法人自体を審査
・法人代表者個人を審査
前者は実績の乏しい設立間もない法人では発行が難しいため、後者で発行可能な法人用クレジットカードを検討するのが最善策となります。
設立間もない会社でも発行可能な法人用クレジットカード
それでは、設立間もない会社でも比較的発行しやすい法人用クレジットカードをご紹介します。
・AMERICAN EXPRESS
・Diners Club
・JCB
・オリエントコーポレーション
・クレディセゾン
・楽天カード
それぞれのカードに特徴や年会費の違いなどがありますので、ご自身の状況にあいそうなカードを選んでくださいね。