あのamazonも5月から合同会社へ
2017/10/07
amazonからお知らせが届きました
すでに案内が届いている方もいるようですが、私のところへは本日来ました。
【重要】組織変更についてのご連絡
この度、当グループ内の組織変更により、2016年5月1日を効力発生日として、アマゾンジャパン株式会社及びアマゾンジャパン・ロジスティクス株式会社は、アマゾンジャパン・ロジスティクス株式会社を存続会社として合併するとともに、株式会社から合同会社に組織変更し、社名をアマゾンジャパン合同会社へと変更する予定です。
過去には西友やAppleも株式会社から合同会社に改組していますが、久しぶりにきましたね。
合同会社化の目的は?
合同会社に変更するということはなんかしらのメリットがあってのことと思いますが、その目的は何でしょうか。
株式会社から合同会社へ変更する場合のメリットについて考えてみたいと思います。
会計監査人監査が不要
株式会社では資本金5億円以上または負債合計額200億円以上の場合、公認会計士または監査法人による会計監査人監査が義務づけられていますが、合同会社はその義務はありません。
ここにかかるコストは削減できるので、ひとつの目的としては考えられます。
役員変更をしなくてよい
株式会社では原則として役員の任期が定められていますが、合同会社は定めがないため、変更をする必要がありません。
こちらも相応のコストが削減できるため、役員を変更する必要がないようであればそのほうが良いですね。
決算内容を公告しなくてよい
株式会社では決算内容を公告する義務がありますが、合同会社はその義務がありません。
競合に知られたくないといったことでもあるのでしょうか。
株主総会・取締役会を設置しなくてよい
株式会社では株主総会・取締役会を設置しなければいけませんが、合同会社はその必要がないため、柔軟でスピーディーな自由度の高い経営を実現することができます。
やたら会議などが多い日本の企業ですが、欧米的な経営をしていくという意味では大きなメリットかもしれません。
配当を自由にできる
株式会社は出資比率に応じての配当となりますが、合同会社は自由に決めることができます。
評価制度にもよるのでしょうが、モチベーションを上げる一因になるかもしれませんね。
合同会社化のデメリットは?
上記ではメリットについて確認しましたが、デメリットはないのでしょうか。
一般的には合同会社の知名度不足による信頼性の問題が浮上しますが、amazonほどの大企業であれば、これは関係なさそうです。
デメリットがあるとすれば、これだけ大きな企業で経営に自由度がありすぎると、社内で意見が分かれた時に収集がつかなく可能性がなくもないということでしょうか。
そのあたりに対する舵取りをしっかり行っていけばメリットのほうが大きそうですし、amazonの場合はそれを見越しての合同会社化ではないかと思います。
大きな企業が合同会社化してくれると、知名度が少しでもあがるので、私たちとしては大歓迎ですね!